第一章
朝、目が覚めた瞬間、何か変だと感じた。俺、佐藤翔太、十七歳、高校二年生。いつも通りベッドの上でゴロゴロしながら目を覚まし、眠気まじりにパジャマの上から胸をかいた。すると、指先に妙な感触が伝わってきた。ん？ 何だこれ？ パジャマの胸元が膨らんでる。しかも、ただ膨らんでるだけじゃない。柔らかくて、弾力があって、明らかに俺の平べったい胸じゃない感触だ。寝ぼけてるのかと思って目をこすったけど、状況は変わらない。慌ててベッドから跳ね起きた。
部屋の中はいつも通りだ。薄暗いカーテンの隙間から朝日が差し込んで、机の上には昨日やりかけの数学の宿題が散らかってる。でも、俺の体がおかしい。パジャマはいつもの青いチェック柄のやつだけど、胸のボタンが少し浮いてるみたいに膨らんでる。恐る恐るボタンを外して、シャツをめくり上げた。そこにあったのは、ありえない光景だった。胸だ。男の俺が持つはずのない、丸くて柔らかそうな胸。しかも、結構大きい。乳首だって、普段の小さな点みたいなやつじゃなくて、梅干しみたいにぷっくりしてて、薄いピンク色してる。目を疑って、何度も自分の体をまじまじと見つめたけど、現実は変わらない。夢じゃない。指で軽く触れてみると、柔らかくて温かくて、間違いなく本物だ。
混乱しながら立ち上がって、部屋の隅にある姿見に向かった。全身が映る鏡に映った俺の姿は、さらに衝撃的だった。顔が……女の顔になってる。いつもは短い黒髪に少し眠そうな目、平凡な男子高校生の顔だったはずなのに、今は全然違う。目が大きくてぱっちりしてて、鼻筋がスッと通ってて、唇は薄桃色でちょっとツヤっぽい。髪だって、いつの間にか肩を越える長さになってて、黒くてサラサラしてる。首筋も細くて、鎖骨がきれいに浮き出てる。体つきも見事に女だ。腰がくびれてて、腕は細くて華奢で、男らしい筋肉なんてどこにもない。マジかよ。俺、どうしちまったんだ？
下に目をやると、パンツもいつも履いてるボクサーパンツじゃない。薄いピンク色の、女物のパンティーがぴったり腰に張り付いてる。昨日寝るときは絶対こんなの履いてなかった。恐る恐る手を伸ばして確認してみた。股間を触ると、やっぱり……肝心なものがなくなってる。いつもそこにあるはずの感触がない。代わりに、パンティーの上から軽く指で探ってみると、何かに触れた瞬間、ビリッと電気が走ったような感覚が全身を貫いた。「うっ……！」と思わず声が漏れる。敏感すぎるだろ、これ。あ、これ、クリトリスってやつだ。女の体って、こんな感じなのかよ。指を離しても、触れた部分がジンジンしてて、頭が混乱してくる。
とりあえずベッドに腰を下ろした。すると、胸がまた揺れて、そのたびに変な気分になる。重みがあるし、動くたびにブラブラしてるのが妙に気になる。女の体って、こんなに敏感で、こんなに……不思議なんだな。昨日まで普通の男子高校生だった俺が、なんで急にこうなってるんだ？ 夢か？ いや、指でつねってみても痛いし、鏡に映った姿もリアルすぎる。病気か？ 超自然的な何かか？ 頭の中がぐちゃぐちゃで、考えがまとまらない。
少し落ち着こうと深呼吸して、部屋を見回した。いつもと変わらない俺の部屋なのに、体だけが別人みたいだ。とりあえず顔を洗おうと洗面所に行った。蛇口をひねって冷たい水で顔をバシャバシャ洗うと、少し頭がスッキリした。でも、鏡に映る女の顔がまた俺をドキッとさせる。慣れないな、これ。歯を磨いてるときも、胸が邪魔で前かがみになるたびに揺れる。歯ブラシを持つ手が少し震えてた。落ち着かねえよ……。
部屋に戻ってきて、どうしようか考え始めた。壁に何か掛かってるのに気づく。セーラー服だ。白いブラウスに紺のスカート、赤いスカーフが付いてる。俺の制服はブレザーだったはずなのに、なんでこんなものがここに？ でも、この体なら、こっちの方が合うのか……？ とりあえず、学校に行くにはこれを着るしかないよな。女の体になった理由はわからなくても、現実には向き合わないと。
こうして、俺の朝は、わけのわからないまま始まった。頭の中はまだ混乱してるけど、この先どうなるんだろうな……。
第二章
セーラー服を手に持ったまま、俺はしばらく呆然と立ち尽くしていた。鏡に映る自分の姿は、どう見ても女子高生だ。胸がでかくて、腰がくびれてて、スカートから伸びる足だって細くて白い。でも、中身は俺、佐藤翔太だ。この体で外に出るなんて考えただけで頭がクラクラするけど、学校に行かないわけにもいかない。とりあえず着てみるか。
でも、その前に気づいた。胸がこんなに大きいのに、このままブラウスを着たらおかしいだろ。ブラジャーが必要だ。部屋を見回すと、枕元に白いレース付きのブラジャーが畳んで置いてあった。昨日までこんなものなかったはずなのに……まあいい、今は深く考えないことにした。手に取って広げてみると、カップの形がふわっとした柔らかい素材で、肩紐には小さなリボンが付いてる。どうやってつけるんだ、これ？ テレビとかで見た記憶を頼りに、腕を通して胸に当ててみた。カップに胸を収めて、背中のホックに手を回すけど、手が届かねえ。肩をすくめたり体をひねったりしながら悪戦苦闘して、なんとかホックを引っ掛けた。肩紐を引っ張って調整すると、胸がぴったり固定されて、少し安心感があった。でも、締め付けられる感じが妙に窮屈で、息をするたびに胸が意識に上がってくる。
次にセーラー服を着てみる。白いブラウスを頭からかぶって、スカートを腰に通した。スカートのウエストを留めると、裾が膝上くらいでひらっと広がる。鏡で確認すると、完全に女子高生の姿だ。胸がブラウスで強調されてて、スカーフを結ぶと首元がちょっと可愛らしい感じになる。自分で言うのも変だけど、客観的には「悪くない」見た目だ。でも、この体で外に出るのが問題だよな。
家を出て、いつも通る住宅街の道を歩き始めた。朝の空気が少し冷たくて、スカートの裾がひらひらするたびに太ももに風が当たる。スースーして落ち着かない。歩くたびに胸が上下に揺れて、ブラジャーしててもその動きが気になって仕方ない。しかも、胸がでかいせいで足元が見づらいんだよ。歩道の小さな段差につまずきそうになって、慌ててバランスを取った。歩いてるだけでこんなに大変なのか、女って。
駅に着いて、地下鉄のホームに降りた。朝のラッシュで人がごった返してる。改札を通って電車に乗り込むと、車内は満員で吊り革につかまるのがやっとだ。隣の人と肩がぶつかるくらい混んでて、俺は少し体を縮こませた。すると、ふと背後に気配を感じた。誰かが妙に近い。カバンか何かかなと思ったけど、次の瞬間、お尻に何か触れる感触がした。「え？」って思って振り向こうとしたけど、人が多すぎて身動きが取れない。間違いない、痴漢だ。マジかよ、こんな目に合うなんて。
最初は軽くお尻を撫でるような触り方で、手のひらがスカートの上からゆっくり動いてた。俺は頭が真っ白になって、どうしていいかわからない。叫ぶべきか？ でも、声が出ない。抵抗しないのを見たのか、痴漢の手が大胆になってきた。スカートの下に手を滑り込ませてきて、太ももの内側を指先でなぞられた。ゾクッとする感覚が背筋を走って、思わず体がビクッと反応する。やばい、やばいって頭の中で繰り返してるのに、体が固まって動けない。
そして、痴漢の手がさらに進んできた。パンティーの縁を指でなぞって、ついに敏感な部分に触れてきた。クリトリスを軽く押されるように触られた瞬間、電気が走るような快感が全身を貫いた。「んっ……！」って声が漏れそうになって、慌てて唇を噛んだ。指が少し動くたびに、ビリビリした感覚が股間から頭まで突き抜けて、膝がガクガク震えだす。気持ちいい……って、待て、何！？ 俺、こんなので感じてるのかよ！？ 頭が混乱して、心臓がバクバクしてる。痴漢の指はさらに大胆に動いてきて、パンティーの上からクリトリスを円を描くように擦られた。快感が強すぎて、吊り革を握る手が震えて、立ってるのがやっとだ。
気持ちよさが頭を支配してきて、抵抗するどころか、ただその感覚に溺れそうになる。女の体って、痴漢に触られてもこんなに感じちまうのか？ 気持ちいいとか思う俺がおかしいのか、この体が異常なのか。頭の中がぐちゃぐちゃで、恥ずかしさと快感が混ざり合って、顔が熱くなるのがわかる。痴漢は俺が反応しないのをいいことに、さらに指を押し付けてきたけど、次の駅で人が降りてやっと手が離れた。
ホームに降りた俺は、息を切らしながら壁に寄りかかった。体がまだ熱くて、股間のジンジンする感覚が収まらない。気持ちよかった……って認めたくなくて頭を振ったけど、体は正直だ。あんな目にあって、嫌悪感より先に快感が来るなんて、どうかしてる。でも、同時に、この体がどこまで感じるのかもっと知りたいって気持ちが湧いてきた。学校に行く気はもう完全に失せてた。乗換駅で電車を降りて、ふと思いついた。渋谷のセンター街に行ってみよう。そこでなら、もっと刺激的なことが起こるかもしれない。俺は覚悟を決めて、別の電車に乗り直した。
第三章
渋谷のセンター街に着いたのは昼前の11時頃だった。駅を出て、スクランブル交差点を渡ると、人混みの中を歩き始めた。セーラー服姿の俺は、周りの視線を少し感じた。チラチラ見るサラリーマンや、友達同士で歩くギャルっぽい女の子たち。昨日まで男だった俺には、この注目が妙に気恥ずかしい。でも、この体に慣れてきたのか、痴漢の一件で火がついた好奇心の方が強くて、あまり気にならなくなってた。学校なんてどうでもいい。この女の体がどこまで気持ちよくなれるのか、それを確かめたくてたまらなかった。
センター街の雑多な通りをぶらぶら歩き始めた。アパレルショップの派手な看板や、たこ焼き屋の香ばしい匂いが漂ってくる中、俺はわざとゆっくり歩いた。狙いはナンパだ。こんな時間にセーラー服でうろついてれば、遊び慣れた男が声をかけてくるだろうと思った。案の定、10分くらい歩いたところで、声をかけられた。小太りで、スーツが少しヨレた中年男だった。歳は40代半ばくらいで、汗ばんだ額と薄くなった髪が目立つ。「ねえ、君、可愛いね。一緒にお茶でもどう？」って、甘ったるい声で近づいてくる。目つきがギラついてて、遊び慣れてそうな雰囲気全開だ。俺は一瞬迷ったけど、この体でどこまでいけるか試したかったから、わざと少し恥ずかしそうに目を伏せて「いいですよ」と返した。
男は目を輝かせて、俺を近くの喫茶店に連れてった。古びたビルの2階にある店で、店内は薄暗くてタバコの匂いが漂ってる。俺たちは窓際の席に座ったけど、男はろくにメニューも見ずにコーヒーを注文した。少し話したけど、「学校サボっちゃったの？」とか「彼氏いるの？」とか、中身のない会話だ。男の目が俺の胸や足にチラチラ行くのがわかった。こいつ、絶対下心しかないな。でも、それが俺の目的に合ってた。15分くらい経つと、男が「もっとゆっくりできるとこ行かない？」って誘ってきた。俺は黙って頷いて、カバンを手に持った。
そのまま男に連れられて、センター街の裏路地にあるラブホテルに入った。ピンクと紫のネオンがチカチカ光る建物で、受付のおばさんが無表情で鍵を渡してきた。部屋は狭くて、壁紙が少し剥がれてるけど、ベッドはでかくて清潔そうだった。ドアが閉まる音が響いた瞬間、男が遠慮なく俺に近づいてきた。いきなり肩を抱かれて唇を押し付けられた。少しタバコ臭い息に顔をしかめたけど、次の瞬間、男の手が俺の胸を揉んできた。ブラジャーの上からでもわかるくらい強く握られて、指が柔らかい肉に食い込む感覚に「んっ……！」って声が漏れた。痴漢のときとは比べ物にならないくらい直接的で、深い快感が胸から全身に広がった。
男はキスを続けながら、片手でスカートをたくし上げてきた。太ももを撫でられて、パンティーの縁を指でなぞられると、ゾクゾクする感覚が背筋を走る。さらに手がパンティーの上からクリトリスを弄ってきた。指先が軽く押すように動くたびに、電気が流れるような快感が股間から頭まで突き抜けて、頭がぼーっとした。男が俺をベッドに押し倒して、ブラウスのボタンを外し始めた。ブラジャーが露わになると、男は「へえ、いい形してるね」とニヤついて、カップをずらして直接胸を揉んできた。乳首を指で摘まれると、鋭い快感が走って、思わず「あぁっ……」って声が出た。
服を全部脱がされて、俺はベッドに仰向けになった。男もスーツを脱ぎ捨て、汗ばんだ体を俺に重ねてきた。少しムワッとした体臭が鼻をついたけど、今はそんなこと気にしてる余裕もない。男が俺の足を広げて、硬くなったものを俺の股間に押し当ててきた。最初は少し冷たい感触がしたけど、ゆっくり入り口に当てがわれると、熱いものが体の中に入ってくる感覚が広がった。「入れるよ」と低い声で言われて、俺は期待で胸が張り裂けそうになった。男が腰を押し進めると、ズンッと重い圧迫感が下腹部に響いた。少しだけ鋭い痛みが走ったけど、それ以上に満たされる感覚が強くて、頭の中が真っ白になった。
男はゆっくり動き始めた。俺の中を擦るように出し入れする感触が、最初は少し違和感だった。でも、だんだん滑らかになって、奥まで届くたびに「んっ、はぁっ……！」って声が漏れる。男の手が俺の腰を掴んで、動きを安定させながら少しずつリズムを刻んできた。腰を引くたびに少し空虚な感じがして、押し込むたびに熱いものが奥を突く。快感が体の奥から湧き上がってきて、クリトリスに触れなくても全身が熱くなっていく。男が少し角度を変えて奥を突いてきたとき、鋭い快感が背筋を突き抜けて、「あぁっ、やばいっ……！」って叫びそうになった。女の体って、こんなに深いところで感じるのか。
男はスタミナがあって、動きを止めずに続けた。汗が額から滴って俺の胸に落ちてくる。息が荒くなってきて、男の顔が少し紅潮してるのが見えた。俺も息が上がってきて、シーツを握る手が汗で湿ってる。男が「気持ちいいだろ？」とニヤついて囁いてきたけど、答える余裕もない。ただ、体の反応が正直すぎて、腰が勝手に男の動きに合わせて動いてた。快感が波のように押し寄せてきて、頭が溶けるみたいにぼーっとしてくる。男がさらに動きを速めると、俺の中を擦る感覚が強くなって、体の奥がビクビク震え始めた。もう限界が近いのか、快感の頂点がすぐそこまで来てる気がした。
そして、男が射精する瞬間が来た。男の息が一瞬止まって、「うっ……！」って低い呻き声が漏れた。動きが急に激しくなって、腰をグッと押し付けるように奥まで突いてきた。その瞬間、俺の中で熱いものが弾ける感覚が広がった。ドクッ、ドクッと脈打つように何かが放たれて、体の奥に熱い液体が流れ込んでくるのがはっきりわかった。男の体が一瞬硬直して、俺の腰を掴む手がさらに強く締め付けてきた。射精のたびに小さな波が俺の中を揺らして、熱と快感が混ざり合って全身に響いた。男のものが脈動する感触が、俺の敏感な内壁に直接伝わってきて、思わず「あぁっ……！」って声が漏れた。
その熱い感覚が広がるたびに、俺の体も反応してしまった。下腹部がキュッと締まるような感覚があって、男の射精に合わせるように俺もまた快感の波に飲まれた。頭の中が真っ白になって、体の奥から湧き上がる喜びが全身を包み込む。男が射精し終わるまで、俺はただその感覚に溺れてた。男が最後に小さく腰を震わせて動きを止めると、熱いものが俺の中で静かに落ち着いていくのがわかった。少し粘り気のある感触が残って、体の奥がまだジンジンしてる。
男が息を整えながら俺の上から体を離すと、汗で濡れた肌が冷たい空気に触れて少し寒くなった。俺は放心状態でベッドに横たわって、天井を見つめた。男は満足そうにタバコに火をつけて、煙を吐きながら「最高だったよ」と呟いたけど、俺の耳にはほとんど届かなかった。頭の中はさっきの感覚でいっぱいだ。あの射精の瞬間、熱いものが俺の中に入ってくる感じが、こんなに強烈で、こんなに気持ちいいなんて。女の悦びって、ただ表面で感じるだけじゃなくて、体の中から響いてくるものなんだ。男の体じゃ絶対味わえない、この深い喜びが俺を満たしてた。
体がまだ熱くて、汗でシーツが湿ってる。股間の間から少しだけ男のものが漏れ出してくる感触があって、妙に現実味を帯びてきた。昨日まで男子高校生だった俺が、こんな経験をして、こんな感覚に溺れてるなんて信じられない。でも、この体の素晴らしさを知っちゃったら、もう元の自分には戻れないかもしれない。そんな気持ちが、心のどこかで静かに芽生えてた。
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