第一章
夕食を終えた俺は、腹ごなしに少しだけスマホをいじった後、部屋に戻ってパソコンの電源ボタンを押した。モニターが点灯し、ファンの低い唸り音が部屋に響く。昨日の夜、衝動的にポチってしまったエロゲー「聖戦士ローラ」をプレイするつもりだ。ネットで話題になってたこのゲーム、最新型のゲームパソコン向けに開発されたアダルト仕様のアクションRPGで、主人公は鎧をまとった女戦士。しかもそのコスチュームがすごい。公式サイトのスクショを見た瞬間、露出度の高さと扇情的なデザインに目を奪われた。銀色に輝く鎧は、胸元が大胆に開いて谷間を強調し、腰回りは細い鎖で繋がれた薄い布がヒラヒラ揺れるだけ。太ももはほぼ丸出しで、実用性なんて度外視のお色気全開っぷりだ。正直、ゲームの内容よりビジュアルに惹かれて買ったようなもんだけど、それでいい。こういうのでいいんだよ。
さっそくインストールを済ませてゲームを起動すると、オープニングムービーが流れ始めた。荘厳なBGMに合わせて、女戦士ローラが剣を手に敵と戦うシーンが映し出される。長い金髪が風になびき、鋭い目つきで敵を睨みつける姿は確かにカッコいい。でも、やっぱり目がいくのはその鎧だ。戦闘中も胸が揺れ、動きに合わせて布がチラつくたび、ストーリーそっちのけで画面に釘付けになる。ゲーム自体は意外と本格的で、アクションの操作性も悪くない。ただ、敵が強くて難易度が高めだ。最初のボスに何度もやられて、気づけば時計は深夜0時を回ってた。
「うーん、腹減ったな……」長時間集中してたせいか、空腹感が急に襲ってきた。画面には「GAME OVER」の文字が点滅してる。俺はコントローラーを置いて、首を軽く回しながら立ち上がった。冷蔵庫を覗いてみたけど、インスタントラーメンすら切らしてることに気づく。「仕方ねえ、コンビニ行くか」と呟き、財布と鍵をジーンズのポケットに突っ込んで部屋を出た。外は3月の夜らしく肌寒く、街灯のオレンジ色の光がアスファルトにぼんやり反射してる。コンビニまでは歩いて5分くらい。いつもならイヤホンで音楽でも聴きながら歩くけど、今夜は面倒でそのまま歩いた。
コンビニに着くと、いつものようにカップ焼きそばコーナーへ直行。棚には色とりどりのパッケージが並んでるけど、迷わず「UFO」を手に取った。濃厚なソースの香りが脳裏に浮かんで、早く食いたい衝動に駆られる。レジで袋に入れてもらい、500円玉を渡して釣り銭を受け取る。「袋にお入れしますか？」なんて聞かれなかったのは、深夜のバイト店員らしい無愛想さだ。店を出て、冷たい風に少し肩をすくめながら、帰路についた。
部屋に戻るため、いつもの横断歩道に差し掛かった。信号は青で、左右を確認して渡り始めた瞬間、遠くからエンジンの低い唸り音が聞こえてきた。夜中だから車なんてほとんど通らないはずなのに、妙にうるさい。気になって振り返ると、視界の端に巨大な影が飛び込んできた。ダンプカーだ。猛スピードでこっちに向かってくる。しかも、赤信号を完全に無視してる。「うおっ！？」と叫んで逃げようとしたけど、足がもつれて一歩も動けない。次の瞬間、ドンという鈍い衝撃が全身を襲い、体が宙を舞った。焼きそばの袋が手から離れ、アスファルトに叩きつけられる感覚が一瞬だけ意識に残る。最後に頭をよぎったのは、「せっかくのUFOが……」という情けない後悔だった。それから、すべてが暗闇に飲み込まれた。
第二章
意識が戻ったとき、最初に感じたのは柔らかい布に包まれたような感覚だった。体がふかふかの何かに沈み込んでいて、妙に心地いい。薄暗い意識の中で「まだ夢でも見てるのか？」と思ったけど、まぶたをゆっくり開けると、そこは完全に知らない場所だった。天井には石造りのアーチが広がり、複雑な彫刻が施されている。壁には色鮮やかなタペストリーが吊るされ、赤と金の織模様が薄暗い部屋に映えている。窓からは微かに光が差し込み、カーテンの隙間から見える空は薄紫色に染まっていた。俺が寝ているのはベッドだ。それも、ただのベッドじゃない。天蓋付きの豪華なやつで、深紅の布が四隅から垂れ下がり、まるでお姫様が寝るような雰囲気。マットレスはふわふわで、寝返りを打つたびにスプリングが軽く軋む音がした。
「ここ、どこだよ……？」頭がぼんやりしたまま呟いて、体を起こそうとした瞬間、違和感に気づいた。いつもと何かが違う。腕を動かすと、カチャリと金属が擦れる音がして、視線を下げると――俺は目を疑った。体にピッタリとフィットした銀色の鎧がまとわりついている。しかも、そのデザインが妙に覚えがある。そう、「聖戦士ローラ」で女戦士が着てた、あの露出過多の鎧だ。胸元は大きく開いて深い谷間を強調し、腰回りは細い鎖で繋がれた薄い布が申し訳程度に揺れている。太ももはほぼ丸出しで、鎧というよりコスプレ衣装に近い。ゲームの中なら「最高！」って思うけど、現実で自分が着てるとなると話は別だ。しかも、よく見ると鎧の表面には細かい装飾が彫り込まれていて、銀色の輝きが部屋の薄暗い光に反射してる。
「何！？ 何だこれ！？」と慌ててベッドから飛び降りようとした瞬間、肩に妙な重さを感じた。なんか、重いものがぶら下がってるみたいで、バランスが取りにくい。変だなと思って胸に手を当ててみると――でかい。胸がでかい。鎧の胸部分が、まるでブラジャーみたいに膨らんで飛び出してる。試しに鎧の上から押さえてみると、柔らかい肉の感触がはっきりと伝わってきて、鎧の下から溢れ出しそうな弾力がある。「うそだろ……？」と呟きながら、今度は恐る恐る股間に手を伸ばしてみた。ジーンズ越しに触る感覚とは全然違う。男なら当然あるはずの感触が――ない。完全に、ない。代わりに、鎧の下で滑らかな肌が触れるだけだ。
頭が真っ白になった。心臓がドクドク鳴り、冷や汗が背中を伝う。深呼吸して状況を整理しようとしたけど、頭に浮かぶ結論は一つしかなかった。「俺、聖戦士ローラの世界に転生しちゃったのか……？」ダンプカーに轢かれた衝撃で死んだかと思った瞬間、なぜかゲームの中に入り込んで、しかも女戦士の体になってるなんて、そんなバカな話あるかよ！ でも、目の前の現実がそれを証明してる。この豪華な寝室、銀色の鎧、そして何よりこの体――胸の重さと股間の違和感が、俺に現実を受け入れざるを得ない状況を突きつけていた。
部屋の中を確認しようと立ち上がった。鎧の重さに慣れない足取りで、まずはベッドの横に置かれた木製のテーブルに近づく。そこには銀の燭台と、燃え尽きたロウソクが一本。火は消えてるけど、微かに焦げた匂いが残ってる。壁際には大きな箪笥があって、彫刻が施された扉が重厚感を漂わせてる。試しに開けてみたけど、中は空っぽだ。鏡でもあれば自分の姿を確認できると思ったけど、部屋を見回してもそんなものは見当たらない。ただ、豪華な内装と、この体にまとわりつく異様な感覚が、俺の混乱をさらに深くした。
どうしていいかわからないままベッドの端に腰を下ろしたとき、ドアが軽くノックされる音が聞こえた。「誰だよ……？」と警戒しながら見つめていると、ガチャリと音がして扉がゆっくり開いた。中から二人の男が入ってきた。一人は中世風の緑色のチュニックを着ていて、もう一人は革製の鎧に剣を腰に下げてる。顔は無表情で、どことなく冷たい印象だ。俺が何か言う前に、剣を持った男が口を開いた。「お目覚めですか。お時間です。闘技場にご案内いたしますので、お準備を。」声は低く、事務的で感情が感じられない。
「闘技場？」俺は思わず聞き返したけど、男たちはそれ以上何も言わず、ただドアの外を指差して俺を促した。鎧の重さに戸惑いながらも、立ち上がって男たちについていくしかなかった。この世界に放り込まれたばかりで、何が何だかわからないまま、次の試練が待ってるらしい。嫌な予感しかしないけど、逃げる選択肢なんてない。俺は深く息を吐いて、覚悟を決めるしかなかった。
第三章
男たちに連れられて寝室を出ると、目の前には長い石造りの廊下が広がっていた。壁には松明が一定間隔で取り付けられ、オレンジ色の炎がチラチラ揺れて薄暗い通路を照らしている。足音が石の床に反響し、鎧の金属部分が擦れるカチャカチャという音が混じる。慣れない女の体と鎧の重さに戸惑いながらも、なんとか男たちについて歩いた。廊下の先には巨大な鉄製の扉が待ち構えていて、表面には獣の頭を模した装飾が彫られている。男の一人が扉の取っ手を握り、ギィッと重々しい音を立てて開くと、一気に視界が開けた。
そこは闘技場だった。円形の広大な空間が広がり、中央には金網で囲まれたリングがそびえている。リングの周囲は階段状の観客席に囲まれ、すでにぎっしりと観客で埋まっていた。よく見ると、その観客は人間じゃない。角の生えた赤い肌の魔物や、異様に大きな一つ目を持つ怪物、鱗に覆われた蛇のような姿の者まで、見たこともない化け物たちがひしめき合っている。彼らは興奮した様子で奇声を発し、リングの方を指差して叫び続けていた。「ガァアア！」「潰せェ！」という野太い声が空気を震わせ、異様な熱気が場内に渦巻いている。
「予定の時間です。闘技場に入ってください」と、剣を持った男が無表情で言った。声に抑揚がなく、まるで機械のようだ。俺は「え、マジで？」と内心焦りつつも、逆らう選択肢がないことを悟り、金網の入り口へと足を踏み入れた。リングに上がると、足元の床は固い石でできていて、表面には擦り傷や乾いた血のような染みが無数に残っている。観客席からの視線が突き刺さるように感じられ、鎧越しでも肌が粟立つ。すると、リングの反対側で何かが動く気配がした。見ると、ちょうど俺の前の決闘が行われている最中だったらしい。
リングの中には、俺と同じような銀色の鎧をまとった女戦士と、筋骨隆々の男戦士が対峙していた。女戦士の鎧は俺のとそっくりで、胸元が大胆に開き、腰回りは薄い布が揺れる露出過多のデザインだ。彼女は長い黒髪をポニーテールに結び、鋭い目つきで剣を構えている。一方、男戦士は革と鉄でできた重そうな鎧を着ていて、肩幅が広く、顔には無精ひげが生えている。手に持った剣は刃こぼれしていて、使い込まれた感がある。観客の魔物たちが「やれ！」「殺せ！」と叫ぶ中、二人はリングの中央でしばらく距離を取って睨み合っていた。
やがて男戦士が動いた。剣を高く振り上げ、地面を蹴って一気に間合いを詰めてくる。女戦士も反応し、剣を横に構えて迎え撃つ。カキン！と鋭い金属音が響き、火花が散った。そこから小競り合いが始まり、剣が交錯するたびに甲高い音が場内にこだまする。女戦士は素早い動きで攻撃をかわしつつ反撃を試みるけど、男戦士の力強い一撃に押され気味だ。次第に彼女の足がリングの隅に近づき、金網に背中が触れる。観客席から「仕留めろ！」という声が一層大きくなり、異様な興奮がピークに達した瞬間、男戦士の剣が女戦士の喉元にピタリと突きつけられた。
勝負がついた。女戦士は悔しそうな表情を浮かべつつ、観念したように剣を地面に落とした。チャリンと軽い音が響き、男戦士はその剣を拾ってリングの外に放り投げる。そして、自分の剣も脇に置くと、いきなり女戦士に近づいて――鎧を剥ぎ始めた。「え、何！？」俺は目を疑った。男戦士は女戦士の肩当てを外し、胸部分の留め具をガチャリと解除。彼女が「やめなさい！」と叫んで抵抗するのも無視して、次々と鎧を剥がしていく。銀色の装甲が地面に落ち、最後に腰の布を剥ぎ取ると、女戦士は完全に丸裸にされてしまった。白い肌が場内の薄暗い光に晒され、観客席から爆発的な歓声が上がる。
女戦士は腕で胸と股間を隠そうとするけど、男戦士はさらに自分の鎧を脱ぎ始めた。革の胸当てを外し、ズボンを下ろすと、隠しようもない巨大なモノが剥き出しに。俺は息を呑んだ。男戦士はそのまま女戦士に近づき、彼女の足を強引に広げて上に覆いかぶさった。女戦士の白い太ももがリングの薄暗い光に照らされ、わずかに震えているのが見えた。男戦士は躊躇うことなく腰を進め、彼女の体に自分の熱を押し付けるように挿入した。その瞬間、女戦士の口から鋭い悲鳴が漏れた。「やめてっ！」と叫びながら、彼女は両手で男戦士の胸を押して抵抗しようとしたが、その力はすぐに弱まっていった。男戦士の動きは容赦なく、深く突き入れるたびに彼女の体がリングの硬い床に押し付けられ、小さな震えが全身を走る。
最初は嫌がる声しか聞こえなかった。女戦士の眉が苦痛に歪み、唇が震え、目には涙が浮かんでいた。観客席の魔物たちはその様子を見てさらに興奮し、「もっとやれ！」「泣かせろ！」と野太い声で叫び続ける。だが、男戦士が腰の動きを巧みに変え始めると、状況が変わり始めた。彼は一度深く突き入れた後、ゆっくりと引き抜き、再び浅く入り口を刺激するように小刻みに動いた。そのリズムはまるで彼女の反応を探るようで、力強くもありながら計算されたものだった。女戦士の息が次第に乱れ始め、抵抗していた手が男戦士の肩にしがみつくように変わっていく。
「んっ……あっ……」女戦士の口から漏れる声が、叫びから小さな喘ぎに変わった。彼女の体が熱を帯びていくのが、鎧を剥がされた裸の肌から伝わってくるようだった。男戦士が腰を強く打ちつけると、彼女の背中が弓なりにしなり、白い首筋が汗で濡れて光る。最初は嫌がっていた表情が緩み、半開きの口から吐息が漏れ出す。観客の哄笑が遠くに聞こえる中、彼女の体は男戦士の動きに合わせるように自然と反応し始めた。太ももが微かに震え、内側に力が入るたび、彼女の足先がリングの床を擦る音が小さく響いた。
男戦士はさらに動きを加速させ、深く突き上げるたびに彼女の体が跳ねるように揺れた。女戦士の声はもう我慢できなくなったように高くなり、「あぁっ……！」と鋭く響く。彼女の瞳は潤み、焦点が定まらないまま宙を彷徨う。体を仰け反らせた瞬間、胸が大きく上下し、汗が滴ってリングの床に落ちた。男戦士の手が彼女の腰を掴み、さらに強く引き寄せると、女戦士の体が一瞬硬直した。そして、次の突きで彼女の口から抑えきれない悦びの叫びが溢れ出した。「んんっ……気持ち……いいっ！」その声は、気が強そうに見えた彼女の脆さを露わにするもので、観客席を一気に沸かせた。
彼女の体は完全に男戦士に支配され、快感の波に飲み込まれていくようだった。太ももが男戦士の腰に絡みつき、自ら彼を引き寄せるような動きさえ見せ始めた。最初は抵抗していた手は、今や男戦士の背中に爪を立て、彼の肌に赤い痕を残す。息が荒くなり、喘ぎ声が途切れ途切れに場内に響き渡るたび、観客の魔物たちは狂ったように手を叩き、叫び声を上げ続けた。女戦士の体は汗に濡れ、髪が乱れて顔に張り付きながらも、彼女の表情にはどこか恍惚とした光が宿っていた。気が強そうに見えた彼女が、男に責められるとこんなにも脆く、悦びに溺れる姿を見せるなんて、俺には信じられない光景だった。
るもので、観客席を一気に沸かせた。
彼女の体は完全に男戦士に支配され、快感の波に飲み込まれていくようだった。太ももが男戦士の腰に絡みつき、自ら彼を引き寄せるような動きさえ見せ始めた。最初は抵抗していた手は、今や男戦士の背中に爪を立て、彼の肌に赤い痕を残す。息が荒くなり、喘ぎ声が途切れ途切れに場内に響き渡るたび、観客の魔物たちは狂ったように手を叩き、叫び声を上げ続けた。女戦士の体は汗に濡れ、髪が乱れて顔に張り付きながらも、彼女の表情にはどこか恍惚とした光が宿っていた。気が強そうに見えた彼女が、男に責められるとこんなにも脆く、悦びに溺れる姿を見せるなんて、俺には信じられない光景だった。
目の前で繰り広げられる現実が信じられなくて、頭がクラクラした。だけど、それ以上に恐怖が湧いてきた。だって、次は俺の番なんだから。この「決闘」がただの戦いじゃないってことが、嫌でもわかってしまった。名ばかりの戦闘で、実際は男戦士が女戦士を辱める見せ物なんだ。リングの床に残る血痕と、観客の哄笑が、俺の心に冷たい影を落とす。この世界に転生したばかりで、何もわからないままこんな目に遭うなんて冗談じゃない。でも、逃げられない。リングの中で喘ぐ女戦士を見ながら、俺は覚悟を決めるしかなかった。次の試合が俺の運命を決める――その予感に、心臓がバクバク鳴り続けていた。
第四章
前の試合が終わり、リングの中が一瞬静寂に包まれた。女戦士の喘ぎ声が消え、男戦士が立ち上がって観客席に手を振ると、魔物たちは一斉に歓声を上げて応えた。リングの床には脱ぎ捨てられた鎧が散乱し、汗と熱気がまだ漂っている。俺はその光景を呆然と見つめたまま、次の瞬間、自分がリングに上がる番だと気づいた。観客席から「次だ！」「早くしろ！」と野太い声が飛び、男たちに促されて金網の入り口をくぐった。足元の石の床は冷たく、擦り傷や乾いた血痕が無数に刻まれているのが見える。鎧の重さと慣れない体の感覚に戸惑いながら、剣を握る手に力を込めた。
対戦相手の男戦士がリングの反対側に立っていた。さっきの男とは別人で、こいつはさらに威圧的だ。身長は俺より頭一つ分高く、肩幅が広く、革と鉄でできた鎧に覆われた体はまるで岩のよう。顔には無数の傷が走り、左目の下には深い切り傷が残っている。無精ひげが伸びた顎を軽く動かし、俺を値踏みするように睨みつけてきた。手に持った剣は刃こぼれした長剣で、柄には使い込まれた革が巻かれている。俺の華奢な銀色の鎧とは対照的な、重厚感のある装備だ。観客の視線が突き刺さる中、「始めなさい」という低く響く声がどこからか聞こえ、決闘がスタートした。
最初は様子見だ。俺は剣を構え、右足を少し前に出して体を低くした。男戦士も剣を軽く傾け、じりじりと距離を詰めてくる。リングの中央で二人の間を風が通り抜け、俺の鎧の布がヒラリと揺れた。しばらくは牽制の応酬が続いた。俺が一歩前に出ると、男戦士が半歩下がる。逆に彼が前に出ると、俺が後退する。チキンレースみたいな状況が数分続き、観客席から「早くやれ！」と苛立った声が飛んでくる。でも、次第に俺の背中が金網に近づいていくのがわかった。まずい、追い詰められてる。
男戦士がいきなり動いた。剣を高く振り上げ、地面を蹴って一気に距離を詰めてきた。刃が真上から打ち下ろされ、俺は反射的に剣を構えて受け止めた。ガキン！と鋭い金属音が響き、衝撃で腕が痺れる。なんとか弾き返したけど、男戦士の顔には余裕が浮かんでる。本気じゃないみたいだ。彼は剣を引き、再び距離を取った。少しホッとしたのも束の間、今度は横から剣が飛んできた。刃が空気を切り裂く音が耳に届き、俺は慌てて剣を振って払う。カチン！と火花が散ったけど、やっぱり男戦士の動きには遊びがある。これならチャンスがあるかもしれない――そう思った俺は、思い切って反撃に出た。
剣を男戦士の喉元めがけて突き出した。渾身の一撃だったけど、彼は軽い身のこなしで体を捻り、あっさり避けた。焦った俺はさらに剣を振り続ける。右から、左から、上からと連続で突きを繰り出したが、男戦士は涼しい顔でかわし続け、最後に俺の剣に自分の剣をぶつけてきた。ガキィン！と甲高い音が響き、衝撃で手が滑り、俺の剣がリングの外に吹っ飛んだ。チャリンと床に落ちる音がやけに大きく聞こえ、観客席から歓声が上がる。終わった。完全に無力になった瞬間、男戦士は自分の剣を脇に置き、鎧を脱ぎ始めた。
さっきの試合の続きが頭をよぎる。あのあと何が起こるか、嫌でもわかってしまった。男戦士は胸当てを外し、革のズボンを下ろすと、隠しようもない巨大なモノが剥き出しに。観客の魔物たちが「やれ！」「辱めろ！」と叫ぶ中、彼は俺に近づいてきた。辱めを受けるのは絶対嫌だ。でも、死ぬよりはマシだ――そう自分に言い聞かせて、俺はとっさに決断した。男戦士が手を伸ばす前に、自分から鎧を脱ぎ始めた。肩当ての留め具を外し、胸部分をガチャリと解除。銀色の装甲が地面に落ち、腰の布を剥ぎ取ると、冷たい空気が裸の肌に触れて鳥肌が立った。観客席から驚きの声が上がり、「自分で脱いだぞ！」「面白い！」と哄笑が響く。
覚悟を決めてリングの床に寝そべった。石の冷たさが背中に伝わり、震えが止まらない。挑発するように腰を軽く揺らし、男戦士を見上げた。抵抗する気力なんて残ってない。どうせ無理やり犯されるなら、自分で主導権を握った方がマシだと思った。男戦士は一瞬俺の行動に戸惑ったように立ち止まり、傷だらけの顔に微かな笑みを浮かべた。だが、それはすぐに獰猛な光を帯びた目つきに変わり、彼は俺に近づいてきた。リングの床に寝そべった俺の足を、ゴツゴツした手で掴むと、力任せに左右に広げられた。冷たい石の感触が背中に刺さり、鎧を脱いだ裸の肌が空気に晒されて震えが止まらない。男戦士の影が俺を覆い、彼の汗と革の匂いが鼻をついた。俺は挑発するように腰を軽く揺らして見上げたが、心臓は恐怖と覚悟でバクバク鳴っている。彼の太い腕が俺の膝裏を押さえつけ、完全に逃げられない体勢に固定されると、観客席から「やれ！」「早く入れろ！」と野太い叫び声が一斉に上がった。
男戦士は躊躇わなかった。ズボンを脱ぎ捨てた彼の下半身から、隠しようもない巨大なモノが剥き出しになり、俺の視界に飛び込んできた。太く脈打つそれは、汗と熱気を帯びて異様な存在感を放っている。彼は俺の腰を片手で軽く持ち上げ、もう片方の手で自分の先端を俺の入り口に押し当てた。その瞬間、熱くて硬い感触が下腹部に触れ、俺の体が反射的に縮こまった。「や、やめ……」と声が漏れそうになったが、喉が詰まって言葉にならない。男戦士は俺の反応なんてお構いなしに、腰を一気に突き進めた。
挿入された瞬間、鋭い衝撃が全身を貫いた。「んあっ！」と短い叫びが口から飛び出し、俺は歯を食いしばって目を閉じた。体の奥に異物が入り込む感覚は、痛みと圧迫感を伴い、まるで内側から裂かれるようだった。男戦士の太いモノが俺の中を押し広げ、熱い脈動が直接伝わってくる。最初の突き入れで俺の腰が跳ね上がり、リングの床に背中が擦れて小さな擦り傷ができた。観客の魔物たちが「入ったぞ！」「もっとやれ！」と狂ったように叫び、哄笑が場内に響き渡る。男戦士は動きを止めず、俺の膝を押さえつけたまま、さらに深く突き入れた。俺の体が彼の力に押され、下腹部が膨らむような感覚に襲われた。
最初はただ耐えることしかできなかった。「うっ……くそっ……」と呻き声が漏れ、俺は両手でリングの床を掴んで体を支えようとした。男戦士が腰を引いて再び突き入れるたび、鋭い痛みが走り、息が詰まる。汗が額から滴り、裸の肌が冷たい床に擦れて赤く染まる。でも、彼が動きを繰り返すうちに、痛みの中に別の感覚が混じり始めた。男戦士はリズムを変え、一度深く突き入れた後、ゆっくり引き抜いて浅く入り口を刺激するように小刻みに動いた。その動きが体の奥に熱い波を呼び起こし、俺の意志とは関係なく反応が芽生えていく。
「あっ……んっ……」喘ぎが漏れ出し、俺は驚いて口を押さえようとしたが、手が震えてうまく動かない。男戦士が腰を強く打ちつけると、体の奥から熱が広がり、下腹部が疼くような感覚が湧き上がってきた。太ももが勝手に震え、内側に力が入るたび、足先がリングの床を擦る小さな音が聞こえる。俺の体が彼の動きに合わせるように揺れ、汗が首筋を伝って落ちた。男戦士の手が俺の腰を掴み、さらに強く引き寄せると、挿入の角度が変わり、鋭い快感が背筋を突き抜けた。「あぁっ！」と声が飛び出し、俺は目を大きく見開いた。
女の体になって初めて味わう悦びが、止めようもなく溢れ出した。男戦士が動きを加速させ、深く突き上げるたび、俺の体が跳ねるように反応する。胸が上下し、汗が滴ってリングの床に小さな水たまりを作る。体の奥から湧き上がる熱が頭をぼんやりさせ、痛みは完全に快感に塗り潰された。「んんっ……気持ち……いい……」と呟くような声が漏れ、俺は自分で言ったことに驚いた。男戦士の太いモノが俺の中を擦るたび、甘い痺れが全身を駆け巡り、太ももが彼の腰に絡みつくように動いてしまう。手はリングの床を離れ、彼の肩にしがみつき、爪が彼の肌に赤い痕を残した。
観客の哄笑が遠くに聞こえる中、俺の体は完全に快感の波に飲み込まれていた。裸の肌が汗に濡れ、髪が乱れて顔に張り付く。男戦士がさらに強く突き入れると、俺の背中が弓なりにしなり、喉から抑えきれない悦びの叫びが溢れ出した。「あぁっ……もっとっ……！」その声は、自分がこんな言葉を発するなんて信じられないほどだった。女としての感覚が俺を支配し、頭の中が白く染まる。男戦士のリズムに合わせ、俺の体は彼を求めて自然と動き、悦びが止めようもなく溢れ続けていた。
男戦士の息が荒くなり、彼の動きがさらに激しさを増した。俺の腰を掴む手が力強く締まり、汗に濡れた指が肌に食い込む。突き入れるたびに彼の太いモノが俺の中を擦り、熱い脈動が体の奥まで響き渡る。彼の顔を見上げると、無精ひげに覆われた顎が震え、傷だらけの額に汗が滴っていた。俺の太ももが彼の腰に絡みつき、内側が締まるたび、彼の動きが一瞬乱れるのがわかった。「んっ……！」と低く唸るような声が彼の喉から漏れ、その音が俺の興奮をさらに煽った。
突然、男戦士の腰が一際深く俺に押し付けられ、彼の体が硬直した。「うっ……！」と短い呻きが彼の口から飛び出し、次の瞬間、熱い奔流が俺の体内に解き放たれた。俺の体の奥に灼熱の液体が広がり、脈打つように注ぎ込まれる感覚がはっきりと伝わってきた。熱と圧力が一気に押し寄せ、俺の下腹部が膨張するような錯覚に襲われた。「あぁぁっ！」と叫び声が漏れ、俺の体が反射的に跳ね上がる。リングの床に背中が擦れ、汗と熱で濡れた肌が彼の体に密着した。
射精の衝撃が俺の全身を貫き、女としての深い悦びが心の底から湧き上がってきた。体の奥で熱い波が爆発し、それが背筋を伝って頭の先まで駆け巡る。俺の太ももが震え、足先がリングの床を掴むように縮こまる。男戦士のモノが脈動するたび、俺の中が彼の熱に染まり、甘い痺れが全身を包み込んだ。「んんっ……気持ちいい……！」と声が漏れ、俺は自分でその言葉を口にしたことに驚きながらも、その快感に抗えなかった。頭がぼんやりし、視界が白く霞む中、俺の体は彼の射精に合わせるように小さく痙攣した。
男戦士が最後に腰を軽く揺らし、残りの熱を俺の中に吐き出すと、彼の動きがゆっくり止まった。俺の体内に残る熱い感覚が、じんわりと広がり続け、体の奥が満たされるような充足感に包まれた。息が荒く、汗に濡れた胸が激しく上下する。俺はリングの床に仰向けのまま横たわり、彼の重みが離れると同時に、深い悦びが心を満たしていくのを感じた。女の体でしか味わえないこの感覚――痛みや屈辱を超えた、純粋で圧倒的な快楽が、俺の意識を優しく包み込んだ。観客の歓声が遠くで響く中、俺は目を閉じ、その余韻に浸りながら、自分が心から女としての悦びを受け入れたことを初めて実感した。
男戦士は俺の上から立ち上がり、汗だくの体を観客席に向けて誇らしげに掲げた。魔物たちは「勝ったぞ！」「最高だ！」と叫びながら手を叩き、場内は狂乱の渦に包まれる。俺はただリングの床に横たわり、体の奥に残る熱と快感の残響を感じながら、ゆっくりと息を整えた。心と体が一つになり、この世界で生きていく新たな覚悟が、静かに芽生え始めていた。
2.難病で女体化した俺。授業のあと親友の孝ちゃんに体育館の裏に連れ込まれて女の悦びを知る<< ページトップ >>4.痴漢にあって魔法少女に変身した俺。デリヘルでバイトすることになる
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