広尾の高級マンションに暮らす綾香は、かつて社長夫人として優雅な日々を謳歌していた。白を基調としたリビングのシャンデリアが柔らかな光を放ち、窓からは都心の夜景が広がる。しかし、その平穏は夫のIT企業の倒産と多額の借金によって脆くも崩れ去った。金曜日の夕暮れ、玄関のチャイムが鳴り響き、綾香の胸に冷たい不安が走った。
ドアを開けると、そこには背広を着た男が立っていた。四十代半ばだろうか。黒髪に白髪が混じり、鋭い目つきが綾香を捉える。借金取りだ。彼は抑揚のない声で告げた。「今日中に利息を払ってもらわないと、このマンションを出ていくことになります」。綾香の手が震え、掠れた声で「払えない」と答えた。男の唇が微かに歪み、冷たくもどこか妖しい笑みを浮かべる。「なら、体で払ってもらおうか」。その言葉に綾香の心臓が締め付けられ、屈辱と恐怖が押し寄せた。しかし、選択肢はなかった。彼女は男を寝室へと導いた。足取りは重く、まるで魂が身体から抜け落ちたかのようだった。
寝室に入ると、男の雰囲気が一変した。借金取りとしての冷酷さはそのままに、彼の視線は綾香の身体を貪るように這いまわる。彼は一歩近づき、綾香の肩に手を置いた。その指先は軽く触れるだけではなく、彼女の皮膚の下に隠された緊張を確かめるようにゆっくりと背中を撫で下ろす。綾香は目を閉じ、嫌悪感で身体を硬くした。だが、男はその抵抗を無視し、彼女の首筋に顔を寄せた。温かい息が肌を撫で、耳元で低く囁く。「逃げられないよ」。その声は綾香の心を縛り、逃げ場を奪った。
男の手は綾香のブラウスに伸び、ボタンを一つ一つ丁寧に外していく。その動きは急ぐでもなく、まるで彼女の羞恥を味わうように時間をかけた。ブラウスが床に落ちると、高級なフランス製の下着が露わになる。繊細なレースが彼女の白い肌に映え、男の目に欲望が宿った。彼は指先でレースの縁をなぞり、親指でその柔らかな布地を軽く押し込む。綾香の身体が小さく震え、彼女は自分の美しさがこんな場面で呪いに変わることに気付き、唇を噛んだ。男はその反応を見逃さず、下着の上から彼女の胸の膨らみをそっと揉みしだく。指の腹で円を描くように動かし、時折力を加えて綾香の息を乱した。
やがて男は綾香をベッドに押し倒し、彼女の上に覆いかぶさった。彼の手は綾香のスカートをたくし上げ、下着の端に指をかけてゆっくりと引き下ろす。その動作は無駄がなく、彼女の肌が空気に晒されるたびに男の目が鋭く光った。彼は綾香の太ももに手を這わせ、内側を指先で軽く叩くように刺激する。綾香の身体が反射的に跳ね、彼女は羞恥で顔を背けた。だが、男は容赦しない。彼は膝で綾香の脚を広げさせると、彼女の最も敏感な部分に指を這わせた。最初は軽く触れるだけだったが、次第にその動きは執拗さを増し、湿り気を帯びた場所を円を描くように擦り上げる。綾香の口から抑えきれぬ吐息が漏れ、彼女は自分の反応に戸惑った。
男は綾香の表情をじっと見つめながら、さらに深く探るように指を動かした。中指と人差し指で彼女の柔らかな肉を押し開き、微妙な圧を加えて反応を引き出す。彼の目的は単に肉体を奪うことではない。綾香の誇りを踏みにじり、その身体から引き出した快楽で彼女を支配することに愉悦を見出しているようだった。「感じるんだね」と男が低く呟くと、綾香の心は混乱に陥った。夫の手では決して味わえなかった感覚が押し寄せ、彼女の意志とは裏腹に身体が熱を帯びていく。
やがて男は自らのズボンを脱ぎ、綾香の身体に自らを重ねた。夫とは異なる感触が彼女を貫いた。彼は腰を微妙に傾け、角度を調整しながら彼女の中に入り込む。その動きは計算され尽くしており、ゆっくりと奥まで進んだ後、彼女の最も弱い部分を的確に捉えるように腰を動かした。一度引き抜き、再び深く押し込む。そのたびに彼は綾香の反応を見極め、タイミングを微妙にずらして彼女を翻弄する。綾香の身体は熱くなり、抑えきれぬ声が漏れ出した。男は彼女の腰を両手で掴み、指を食い込ませるように力を加えながら、リズムを変えてさらに深く突き上げる。彼女の内側を擦る感触は、夫の単調な動きとは比べ物にならないほど巧妙で、綾香の心を乱した。
「どうして…」と綾香は内心で呟いた。男の執拗な愛撫と絶妙な動きに翻弄され、彼女は自分が女としての悦びに溺れていくのを止められない。男はそんな葛藤を見透かしたように、彼女の耳元に唇を寄せ、「もっと声を出せ」と囁きながら動きを加速させた。綾香の身体は快楽に屈し、心はそれに抗おうともがいた。彼女は当惑し、自己嫌悪に苛まれながらも、男の巧みな手管に絡め取られていく。
男が満足げに息を吐き、綾香から離れた時、彼女は茫然と天井を見つめた。借金の利息を払うための行為のはずが、心まで奪われたような感覚が残った。男は背広を整え、冷たく言い放つ。「次も期待してるよ」。その言葉に綾香は震え、目を閉じた。身体にはまだ熱が残り、夫とは違う男の記憶が深く刻まれていた。
ページトップ >>2.毎週金曜日に体で払えと要求されて断れずに苦しむ綾香
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