薄暗い寝室の取引（さらに続き）
次の金曜日がやってきた。その日は珍しく、夫が仕事の都合で家にいた。綾香は内心で奇妙な興奮を感じていた。男が来る時間が近づくと、彼女は夫の目の前でわざと行動に出た。リビングで夫が見ているにもかかわらず、彼女はお色気たっぷりのレースの下着と薄いネグリジェに着替えた。黒いレースが肌に透け、胸元が深く開いたその姿は、挑発的で妖艶だった。夫はソファに座ったまま無言で、視線を逸らすでもなく、ただじっとしていた。綾香の心は複雑だった。夫への当てつけと、男への期待が混じり合い、彼女の胸をざわつかせた。
玄関のチャイムが鳴った瞬間、綾香の体が熱くなった。あの男だ。ドアを開けると、背広を着た彼がいつもの鋭い目つきで立っていた。綾香は一言も発せず、彼を寝室に案内した。ドアを閉めると、彼女はわざと男に抵抗する演技を始めた。「やめてください！」と大声を出し、腕を振りほどこうとする仕草を見せる。しかし、それは単なる芝居だった。彼女の心はすでに男の手を待ち望んでおり、抵抗は夫に聞かせるための演出に過ぎなかった。男は綾香の目を見て、その意図を瞬時に悟った。彼の唇が微かに歪み、冷たい笑みを浮かべると、彼女の腕を強く掴んでベッドに押し倒した。綾香の心は恐怖と期待で震え、演技とはいえ大声を上げる自分に奇妙な興奮を感じていた。
男は綾香のネグリジェに手をかけ、ゆっくりと肩からずらした。レースの下着が露わになると、彼は指先でその縁をなぞり、親指で胸の膨らみを軽く押す。円を描くように動かし、時折力を加えて乳首の輪郭を浮かび上がらせると、ゆっくりとつまんで微妙に捻った。彼は下着の上から綾香の胸を揉みしだき、手のひらで温かさを伝えるようにじっくりと愛撫する。綾香の息が乱れ、彼女はわざと「やめて」と叫んだが、声はどこか甘く、隣の居間にいる夫に届くことを意識していた。男は彼女の芝居に合わせるように、さらに大胆に動き始めた。彼は綾香の下着を剥ぎ取り、太ももの内側に唇を這わせ、軽く歯を立てて小さな痕をつけた。彼女の敏感な部分に指を伸ばすと、中指と人差し指で柔らかな肉を押し開き、湿り気を帯びた場所を執拗に擦り上げる。指を深く滑り込ませ、微妙な角度で内側を押し広げながら、綾香の反応を見極めるように動かした。彼女は大声で喘ぎ、夫に聞かせるための演技を続けながらも、男の触れ方に体が熱くなるのを止められなかった。
男は綾香の意図を理解し、彼女をさらに刺激する大胆な行為に及んだ。彼は綾香の身体を自らに重ね、彼女の中に熱を注ぎ込んだ。最初はゆっくりと腰を動かし、彼女の奥深くに達すると、彼女の両脚を高く持ち上げて肩に担いだ。この体位で彼はさらに深く入り込み、力強く突き上げる。綾香の内側を擦る感触は激しく、彼女の全身を震わせた。彼は腰を微妙に左右に揺らし、角度を調整しながら、彼女の最も弱い部分を的確に捉える。一度引き抜き、再び深く押し込むたびに、彼の手が綾香の腰を掴み、指が皮膚に食い込むように力を加えた。男は彼女の反応を楽しみながら、リズムを変え、時にはゆっくりと焦らすように、時には激しく突き上げて彼女を翻弄した。彼の動きは綾香を快楽で支配し、彼女の心と体を完全に掌握しようとする執念に満ちていた。綾香は大声で喘ぎ、「ああっ」と叫びながら、隣の夫に聞こえることを意識しつつ、男の力強い動きに溺れていく。彼女の心は夫への当てつけと、男への執着で満たされ、演技を超えた本物の悦びが溢れ出した。
男が満足げに息を吐き、彼女から離れた時、綾香は汗に濡れた身体でベッドに横たわった。男は背広を整え、「次も楽しもう」と言い残して去った。綾香は一人残され、隣の部屋にいる夫の存在を意識しながら、奇妙な満足感に浸っていた。夜になり、夫と並んでベッドに横たわると、綾香はわざと夫に分かるように行動に出た。彼女はシーツの上で足を大きく広げ、膝を立てて昼間の男の記憶を呼び起こした。男が彼女に熱を注ぎ込んだ感触が鮮明に甦り、彼女は手を下に滑らせて自慰を始めた。指先で敏感な部分をなぞり、男の力強い動きを思い出しながら、彼女の腰が自然と上下に動き出す。妄想の中で男が再び彼女に熱を注ぎ続け、そのリズムに合わせるかのように綾香の身体が震えた。彼女はわざと声を漏らし、「あぁ…」と喘ぎながら、夫に聞こえることを意識した。夫は隣で無言のまま、気付かない振りを続けていたが、綾香はその沈黙に苛立ちと勝利感を感じていた。
綾香の心は複雑だった。夫への当てつけとして始めた行為が、いつしか男への深い執着に変わり、彼女を支配する快楽に抗えなくなっていた。彼女は昼間の男の大胆な愛撫と力強い動きを思い出し、指を激しく動かしながら震え続けた。夫の無反応が彼女の興奮をさらに煽り、綾香は妄想の中で男に犯され続ける自分に溺れた。絶頂に達した瞬間、彼女の身体が大きく跳ね、息が整わないまま目を閉じた。夫への罪悪感は薄れ、男への期待と自分への嫌悪が心を埋め尽くす。次の金曜日を待ち望む気持ちが、綾香の中で静かに膨らんでいた。
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