男たちとの週ごとの逢瀬が重なるたび、裕子の身体は深い悦びに沈んでいった。最初の男が彼女の内側に熱を押し当て、ゆっくりと溶け込むように動くたび、彼女の吐息は甘く乱れ、別の男が背後から腰を掴んで熱い衝動を解き放つたび、彼女の心は快感の波に飲み込まれた。一人が彼女の胸を執拗に揉みしだき、敏感な頂を舌で転がし、もう一人が首筋に唇を這わせて熱い息を吹きかける。彼らの手と唇が彼女の身体を隅々まで愛撫するたび、裕子は前回を超える深い悦びに溺れていった。だが、その悦びが深まるほど、彼女の心に別の影が忍び寄った。夫を裏切る罪悪感だ。夜、夫が隣で眠るたび、彼女の胸は締め付けられるような痛みに襲われ、男たちとの行為を思い出すたびに自己嫌悪に苛まれた。こんな自分が許せないと、裕子は何度も鏡の中の自分を睨みつけた。
一月ほどが過ぎたある日、裕子は決意した。このままではいけない。男たちに支配され、快楽に溺れるだけの生活から抜け出さなければ。彼女は震える手で電話を握り、借金取りの男たちに連絡を取った。指定された喫茶店で四人の男たちと向かい合うと、彼らはいつものように薄笑いを浮かべていた。裕子は勇気を振り絞り、「別の方法で借金を返したい」と訴えた。男たちは一瞬顔を見合わせ、低く笑った。彼らが裕子をただの債務者としてではなく、弄ぶ玩具として見ていることは明らかだった。そして、彼らは新たな提案を持ちかけてきた。「派遣型の風俗で働けばいい」と。一人がテーブルに肘をつき、彼女の目を覗き込むように言った。「人妻専門の派遣風俗店なら、旦那が会社に行ってる昼間だけで済む。楽に稼げるよ」。別の男が彼女の肩に手を置き、ネグリジェ越しに感じたあの肌の感触を思い出すように指を軽く動かした。彼らの言葉には、彼女をさらに深い闇に引き込む企みが隠されていた。
裕子は動揺した。他に方法がないという現実と、風俗という言葉の重さに胸が締め付けられた。だが、男たちの冷たい視線と、借金の重圧に追い詰められた彼女に逃げ道はなかった。長い沈黙の後、彼女は小さく頷いた。「わかりました……やります」と。「紹介してやるよ」と一人が言い、別の男が携帯を取り出してどこかに連絡を入れた。男たちは彼女を風俗の世界に放り込むことで、自分たちの愉しみを別の形で続けるつもりだったのかもしれない。罪悪感と恐怖が渦巻く中、彼女は新たな一歩を踏み出すしかなかった。
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