第一章：静かな夜の電話
谷口有紀は、非番の夜を一人で過ごしていた。婦人警官として新宿署に勤める彼女は、普段は駐車違反の摘発や交通安全キャンペーンのような日常業務に追われている。最近は摘発件数が減り、上司からの視線が厳しくなっていただけに、この静かな夜は束の間の休息だった。時計の針はすでに23時を回り、彼女はベッドに潜り込んで目を閉じようとした瞬間、けたたましく電話が鳴り響いた。
「こんな時間に誰だ？」
有紀は少し苛立ちながら受話器を取った。
「はい、谷口ですが。」
声は少し眠そうに掠れていたが、警官としての鋭い感覚は失っていなかった。
「もしもし、谷口さんのお宅ですか？ こちら、新宿警察署刑事二課の者です。」
男の声は落ち着いており、事務的だった。
「はい、谷口ですけど……何か用ですか？」
有紀の頭には一瞬、交通安全キャンペーンの打ち合わせか何かだろうかという考えが浮かんだ。だが、男の次の言葉でその予想は一瞬にして崩れた。
「実は、違法薬物販売グループが逮捕されましてね。押収された顧客名簿の中に、谷口さんの名前があったんです。」
一瞬、頭が真っ白になった。だが、すぐに冷静さを取り戻した有紀は、電話の向こうの男の言葉を慎重に聞き取った。
「はい？」
声に感情を込めず、相手の出方を探る。
「谷口さんのキャッシュカードが偽造され、悪用された可能性があります。今お持ちの銀行の通帳とキャッシュカードをこちらで預からせて頂きますので、一緒に暗証番号を教えていただけますか。」
有紀の唇に薄い笑みが浮かんだ。
特殊詐欺だ。しかも婦警の家に電話をかけてくるなんて、間抜けすぎる。
彼女の脳裏には、最近署内で話題になっていた詐欺グループの話がよぎった。高齢者をターゲットに銀行口座を騙し取る手口が横行していると聞いていたが、まさか自分が標的になるとは。
そして同時に、別の考えが湧き上がった。
ここで犯人を捕まえれば、手柄になる。駐車違反の摘発が少ないと小言を言われる日々ともおさらばだ。
「分かりました、今用意します。」
有紀はわざと従順な声を装い、電話の向こうの男の反応を確かめた。
「これからすぐ金融庁の職員が取りに伺いますので、渡していただけますか。」
男の声には微かな安堵が混じっていた。
やっぱり詐欺だ。金融庁の職員がこんな時間に家に来るわけがない。
有紀は確信した。本庁に電話して応援を呼ぶことも考えたが、すぐに思い直した。
相手は一人だろう。応援を呼ばずとも、私一人で逮捕できる。手柄を独り占めできるチャンスだ。
有紀は急いでジャージに着替えて身支度を整えた。
第二章：訪問者
電話が切れてから30分ほど経った頃、玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、そこには背広を着た若い男が立っていた。年齢は20代後半くらいだろうか。短く整えられた髪と、安っぽいスーツが妙に目立った。
「こんにちは、金融庁の者です。」
男は丁寧に頭を下げたが、その目は落ち着きなく揺れていた。
「キャッシュカードはこれで全部です。暗証番号は全部同じで、紙に書いておきました。」
有紀は用意しておいたキャッシュカードと適当な番号を書いた紙を差し出した。男がそれを受け取る瞬間、彼女は相手の表情をじっと観察した。
「ところで奥さん、旦那さんはご在宅ですか？」
男の質問に、有紀は一瞬眉をひそめたが、すぐに策略を思いついた。
「旦那は今、出張中なんです。」
独身の有紀に夫などいるはずもないが、犯人を油断させるためにとっさに嘘をついた。
「じゃあ、今、家には奥さん一人なんですか？」
男の声に、かすかな期待のようなものが混じった。
「はい、そうですけど。」
有紀はわざと弱々しい声で答え、男の様子を伺った。男の目が一瞬光ったように見えたその瞬間、彼女は確信した。
こいつ、完全に油断してる。隙ができたら一気に逮捕だ。
「念のために部屋の中を見せて頂けますか。いや、疑っているわけじゃないですけど、あくまで念のためです。」
男の言葉に、有紀は内心ほくそ笑んだ。
部屋に上がらせれば、逃げる隙を与えずに済む。都合がいい展開だ。
「はい、構いませんけど。」
有紀は穏やかに答え、男を玄関に招き入れた。
男が靴を脱ぎ、部屋に上がると、有紀は居間とダイニングを案内しながら、男の動きを冷静に観察した。男の視線が家具の隙間や引き出しにちらりと向かうたび、彼女の胸には緊張と期待が交錯した。
「寝室はどちらですか？ 一応調べさせていただきます。」
男の声には、どこか押し殺したような興奮が混じっているように感じられた。
「こちらですけど。」
有紀は寝室のドアを開け、男を招き入れた。シングルベッドの上には薄手の毛布が畳まれており、その脇には小さなナイトテーブルとタンスが置かれているだけの簡素な部屋だ。男の目が一瞬、タンスに留まった。
第三章：罠の深まり
「現金があるようでしたら、預からせて頂きます。銀行のATMから出たお金に偽札が混じっている可能性があるので、調べる必要があるんです。」
男の言葉に、有紀は内心で勝利を確信した。お金を渡せば、窃盗罪が確定する。彼女はタンスの引き出しから30万円を取り出し、男に手渡した。男の手が一瞬震えたように見えたが、彼はお札を丁寧に数えるふりをして鞄にしまった。
「念のため、引き出しは全部調べさせて頂きますよ。」
男はそう言うと、タンスに近づき、一番上の引き出しを引き開けた。そこには有紀の下着が無造作に畳まれて収まっていた。男の手がためらいなく伸び、真っ赤なスケスケのパンティーを取り出した。それは彼女が暴力団の内偵捜査でキャバクラ潜入用に通販で購入したもので、薄いレースが肌を透かし、挑発的なデザインが目を引くものだった。
男はそれを両手で広げ、じっくりと眺めた。指先でレースの縁をなぞりながら、口元に薄い笑みを浮かべる。
「奥さん、随分色っぽい下着を履いてるんですね。最近下着泥棒が多いので、証拠に持っていきますからね。」
その声には、隠しきれない欲望が滲んでいた。
有紀は内心でほくそ笑んだ。
下着を盗めば、さらに罪が重くなる。完璧だ。
彼女はベッドの下に隠しておいた手錠を取り出し、一気に仕掛ける準備を整えた。そして、男が下着を鞄にしまおうとした瞬間、鋭い声で叫んだ。
「私は婦人警官です！ 窃盗の現行犯で逮捕します！」
だが、男の反応は予想を遥かに超えていた。次の瞬間、彼は素早い動きで有紀の腕を背中で捻り上げた。彼女の合気道初段の技量が通用しないほどの力と速さだった。
「離してください！ 人を呼びますよ！」
有紀は必死に叫んだが、男の冷たい笑い声が返ってきた。
「黙れ。たっぷりいい思いさせてやるぜ。」 。
第四章：逆転の夜
男は有紀を床に押し倒し、強引に四つん這いの姿勢にさせた。彼女の抵抗を封じるように、男の手がジャージのズボンを引き下ろし、薄いコットンのパンティーを露わにした。男の指がその縁に触れ、一気にそれを引きちぎるように脱がせた。冷たい床に膝をついた有紀の肌が震え、羞恥と怒りが彼女の胸を締め付けた。
男はそのパンティーを丸め、有紀の口に押し込んだ。柔らかな布が彼女の唇を塞ぎ、声をかき消す。
「たっぷり可愛がってやるぜ。」
男の声が低く響き、同時に彼女の背中に熱い息がかかった。男の手が有紀の腰を掴み、力強く引き寄せる。彼女の肌に触れる男の指先は冷たく、だがその奥に潜む欲望は熱く燃えていた。男のズボンのジッパーが下ろされる音が静寂の中で響き、有紀の心臓が激しく鼓動した。
有紀が挿入されたとき男の逞しい肉体が彼女に覆いかぶさり、その硬く熱い先端が有紀の柔らかな秘部に押し当てられた。彼女の肌が緊張で引き締まり、冷や汗が背中を伝う。男の手が彼女の腰を固定し、逃げられないように締め付ける。そして、ゆっくりと、だが容赦なく、それが彼女の内側に侵入してきた。
最初に感じたのは、圧倒的な異物感だった。男の太く熱い肉棒が、彼女の狭い入り口を押し広げながら進入する瞬間、有紀の全身が硬直した。まるで鉄の棒が彼女を貫くかのような感覚が走り、鋭い痛みが下腹部を突き抜けた。彼女の内壁が無理やり拡張され、熱と圧迫感が一気に広がる。
「ううぅぅ――」
有紀は思わず背中を仰け反らせた。猿轡越しに漏れる声は、苦痛と抵抗の混じった呻きだった。男の先端がさらに深く進み、彼女の柔らかな肉を押し分けて奥へと到達する。その瞬間、彼女の内側が熱く焼けるような感覚に襲われ、膝がガクガクと震えた。
男の硬い肉棒は、彼女の内部を完全に支配するように太く膨張し、脈打つたびに彼女の敏感な部分を擦った。入り口から奥まで、熱い塊が彼女を満たし、逃げ場のない圧迫感が彼女の意識を揺さぶる。有紀の呼吸が浅くなり、胸が締め付けられるように苦しくなった。屈辱と怒りが渦巻く中、身体は勝手に反応し始め、彼女の意志とは裏腹に微かな湿り気が内側に広がっていくのを自覚してしまった。
男の手が彼女の腰をさらに強く掴み、白い肌に赤い指痕を刻んだ。その力強い動きに合わせ、男の肉棒が彼女の奥深くまでしっかりと届き、彼女の内壁を擦り上げるたびに微細な震えが走った。痛みと熱が混ざり合い、有紀の身体が自然と男のリズムに引き込まれていく。
男は有紀の反応を確かめるように、腰をゆっくりと動かし始めた。最初は慎重に、彼女の内側を味わうように浅く出し入れを繰り返す。その動きが彼女の敏感な一点を擦るたび、有紀の身体に小さな電流が走った。痛みが徐々に薄れ、代わりに熱い疼きが下腹部に広がり始める。
男の動きが次第に激しさを増すと、彼女の内側で熱が膨張し、快感の波が押し寄せた。男の太い柱が彼女の奥を抉るたび、鋭い刺激が脊髄を駆け上がり、背中が自然と弓なりに反った。彼女の内壁が男の形に馴染むように締まり、その締め付けに男が低く唸る声が聞こえた。
「いい身体だぜ。よく締まって最高だ。」
男の嘲笑が彼女の耳に突き刺さり、屈辱が再び胸を締め付けたが、身体はその言葉とは裏腹に反応してしまう。
男の手が彼女の胸に伸び、ジャージの上から柔らかな膨らみを掴んだ。荒々しい指が敏感な頂を捉え、軽く摘まむと、有紀の全身に稲妻のような感覚が走った。乳首が硬く尖り、触れられるたびに甘い疼きが下腹部に響き合う。男の腰の突き上げがさらに深くなり、彼女の秘部を執拗に刺激する。そのリズムが加速するたび、有紀の意識が快感の渦に飲み込まれていく。
「ああぁ……」
猿轡越しに漏れる声が、苦痛から甘い喘ぎへと変わっていく。男の硬い肉棒が彼女の奥を突き上げるたび、熱い波が全身を駆け巡り、膝が床に擦れて痛むのも忘れてしまう。彼女の内側が男を締め付け、濡れた音が部屋に響くたびに羞恥と悦びが交錯した。
男の動きが頂点に達し、彼女の敏感な一点を容赦なく責め立てる。快感が限界を超え、有紀の身体が熱い波に飲み込まれる瞬間が近づいた。背中が大きく反り、指先が床を掻きむしる。
男の太い肉棒が最後の深突きを繰り出した瞬間、有紀の内側で熱が爆発し、全身が痙攣するような快感に包まれた。頭が真っ白になり、視界が一瞬霞む。膝が崩れ落ちそうになるのを男の手が支え、彼女の身体が快楽の余韻に震えた。
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