数日が過ぎ、捜査は無残にも失敗に終わった。組織の動きを封じきれず、久美が白状した秘密も、もはや追跡の手がかりとはならなかった。彼女の利用価値が尽きたと判断した組織は、冷酷にも彼女を解放した。鉄扉が開き、薄暗い監禁部屋から引きずり出された久美は、ボスの男に最後に鋭い視線を浴びせられた。「お前が味わったことは、誰にも言うな。言えば命はないと思え」と、低く響く声で固く因果を含められた。久美は唇を噛み、黙って頷いた。だが、その瞳の奥には、屈辱と何か言い知れぬ感情が渦巻いていた。
捜査チームからは冷たく見放され、久美は経理部署へと左遷された。かつての鋭い捜査官としての誇りは失われ、彼女はただデスクで数字と向き合うだけの存在になった。だが、解放された最初の朝、薄いカーテン越しに差し込む朝日を浴びながら、久美は自分の身体に異変を感じた。鏡に映る裸身を見つめると、肌が微かに火照り、触れてもいないのに胸の先が硬く尖っている。男――組織のボス――に愛された余韻が、彼女の身体に深く刻み込まれていたのだ。
夜ごと繰り返された挿入の感触が、まるで幻のように彼女の身体に蘇った。男の太い手が腰を掴み、熱い息が首筋を這い、力強い律動で彼女を貫いた記憶が、鮮明に甦る。机に向かう昼間さえ、ふとした瞬間にその感覚が波のように押し寄せ、久美の身体を疼かせた。彼女は膝を擦り合わせ、息を殺してその衝動を抑えようとしたが、男の存在は彼女の細胞一つ一つに染み付いていた。身体が彼を覚え、彼を求めていた。
心の奥底から沸き上がる願望に、久美は混乱した。「また彼に…挿入されたい」。その思いは、理性で押さえつけるほどに強く、熱く、彼女を支配した。夜、ベッドに横たわると、目を閉じるたびに男の姿が浮かぶ。巨躯に圧倒され、執拗に愛撫され、深く貫かれた瞬間。身体が自然と反応し、シーツを握り潰す手が震えた。彼女は自分の指を這わせ、男の手を想像しながら慰めようとしたが、それは虚しく、むしろ欲望を増幅させるだけだった。「どうして…私がこんな目に」と呟きながらも、彼女の心は男を拒絶できなかった。
かつての自分――正義感に燃え、組織に立ち向かった捜査官――はどこにもいない。経理の単調な仕事の中でさえ、久美の頭は男の記憶で埋め尽くされていた。男の低い声、汗に濡れた肌、彼女を快楽の淵に突き落としたあの動き。彼女は自分でも信じられないほど、彼に支配された身体と心を抱えて生きていた。昼間の静寂の中でさえ、男に再び抱かれたいという願望が抑えきれず、彼女の唇からは小さな吐息が漏れた。
解放されたはずなのに、久美は自由ではなかった。男に愛された余韻は、彼女の身体に永遠に残り続け、彼女を彼の影から逃れられない虜にしていた。夜が更けるたび、彼女の心はあの監禁部屋へと引き戻され、男の腕の中で喘ぐ自分を夢想した。理性では否定しても、身体と心は正直だった――彼女は、再び彼に挿入されることを、狂おしいほどに望んでいたのだ。
3.ボスの男に毎晩犯された久美は男の性奴隷となる<< ページトップ >>5.久美は我慢出来なくなって六本木でナンパされるが期待はずれでがっかりする
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