ラブホテルを出た有紀は、地下鉄の乗り換え駅で礼子と別れた。早朝の電車は通勤客で混み合い、セーラー服を着た女子高生たちの姿がちらほら見えた。有紀は降りやすいようにとドアの近くに立ち、窓に映る自分の顔を見つめた。昨夜の男たちに愛された余韻が残る紅潮した頬と、どこか虚ろな瞳。そこに数人の男たちが近づいてきた。スーツに汗染みが浮かんだ中年男たちで、彼らの目は有紀の顔と体を値踏みするように舐め回した。「こいつなら簡単にやれる」。そんな下卑た目算が彼らの表情に浮かんでいた。有紀は「私、こんな目で見られてるんだ」と自覚しつつ、体の奥に疼く熱に逆らえなかった。
最初、男たちは遠慮がちに服の上から触れてきた。一人がスーツの袖口から覗く汗ばんだ手で、有紀の腰に軽く触れ、指先でスカートの裾を撫でた。もう一人が背後から肩に手を置き、指を首筋に滑らせた。有紀が抵抗しないのを見ると、彼らの動きは大胆さを増した。一人がスカートの裾を少し持ち上げ、太ももを撫で回し、別の男が背中から手を回して胸の膨らみを服越しに揉んだ。そして、一人が有紀の背後に密着し、スカートの下に手を滑り込ませると、下着を膝まで強引にずり下げた。冷たい指先が花園に直接触れた瞬間、有紀の体が小さく震えた。「また…こんなことされてる」。昨夜から男たちを受け入れ続けたその場所は、すぐに熱く濡れ始めた。
男たちはさらに欲望を剥き出しにした。一人が指を二本揃えて有紀の花園に押し込み、第一関節から第二関節までゆっくりと差し入れた。指を曲げて内壁を擦り、愛液をかき出すように動かすと、グチュグチュという湿った音が小さく響いた。もう一人が背後から胸を鷲づかみにし、親指と人差し指で乳首の位置を服越しに探り、強く摘んだ。耳元で「感じてんだろ」と荒い息を吐きながら、彼は有紀の耳たぶを軽く噛んだ。さらに別の男が花園に差し込んだ指を奥まで押し込み、小刻みに震わせながら、親指でクリトリスを執拗に擦った。彼らの手つきは雑で、ただ自分たちの好奇心と快楽を満たすためだけに有紀の体を弄んだ。有紀は「何をされてもいい」と目を閉じ、じっと耐えた。羞恥心よりも、体の反応が彼女を支配していた。
電車が駅に停まり、有紀が降りると、少し遅れて男たちが後をつけてきた。彼女はわざと振り返り、髪をかき上げながら誘うような視線を投げ、駅の多目的トイレに入った。鍵をかけることなく便座に腰掛け、スカートを少し捲り上げて待つ。「来るなら来て。私を欲しがって」。すぐにドアが開き、三人の男たちが狭いトイレに押し入ってきた。彼らはニヤニヤと笑いながらズボンの前を開け、ベルトを外して下着を下ろした。汗と体臭が混じった生々しい匂いが漂い、一人一人が硬くなったものを有紀の口元に押しつけた。男たちは彼女の唇にそれを擦りつけ、先端から滲む液体で有紀の頬を汚した。
有紀は彼らがフェラチオを求めているとすぐに悟った。「こうすれば、私を求めてくれる」。彼女は目を閉じ、一人目の男の物を口に含んだ。唇で包み込み、舌先で先端を軽く舐めると、男が低く唸った。有紀はゆっくりと頭を動かし、舌を絡ませて唾液で濡らした。男が髪を掴んで頭を押さえつけ、喉の奥まで押し込むと、有紀は息苦しさに耐えながらも従った。次に別の男が前に立ち、有紀の顎を掴んで口を開かせ、強引に自分の物を押し込んだ。彼女は舌を這わせ、吸い上げるように動かし、男の荒々しい息遣いに合わせた。三人目が前に出ると、有紀の頬を軽く叩き、「もっと舌使え」と命令し、彼女は言われた通りに舌を激しく動かした。「こんなこと…私、慣れてきてる」。羞恥と同時に、男たちを悦ばせる行為に奇妙な達成感を覚えた。
やがて男たちは次々と限界を迎え、熱い液体を有紀の口内に放った。一人目は喉の奥に直接流し込み、二人目は唇に溢れるほど出し、三人目は彼女の舌に滴らせた。有紀はそれを口の中で転がし、塩気と苦みが混じった味を味わった。一人一人の精液は微妙に異なり、あるものは濃く、あるものは薄く、彼女の舌に残った。「こんな味…全部違うんだ」。彼女は一滴残さず飲み干し、喉を通る感触に自分の堕落を実感した。男たちは満足げにズボンを上げ、「またな」と笑いながらトイレを出ていった。
トイレを出て家までの道を歩き始めると、太ももから愛液が滴り落ちるのを感じた。スカートの下が濡れ、冷たい風が肌に触れるたび、有紀の心に現実が突き刺さった。しばらく歩くと、学校へ向かう女子高生たちとすれ違った。セーラー服に身を包んだ彼女たちの顔は純粋で、笑顔が朝日に輝いていた。有紀は自分の姿を振り返り、「私はもう、こんな清らかさとは無縁だ」と感じた。体も心も男たちの欲望に染まり、汚れきった自分に気づいたとき、彼女はもう元の有紀には戻れないと確信した。「でも、これが私なんだ」。罪悪感よりも、堕ちていく自分を受け入れる覚悟が芽生えていた。
家に近づくにつれ、有紀の足取りは重くなった。昨夜の礼子との絆、男たちとの狂乱、そして今朝の出来事が頭を巡る。「私はどこまで行くんだろう」。だが、その問いに対する恐怖は薄れ、ただ次の疼きを待つ自分がそこにいた。
完
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