ウェンディーズでの食事を終えた後、彼は真由美の手を引いて「ちょっと寄りたいところがある」と言い、近くのレンタルビデオショップへと連れ込んだ。店内に入ると、彼は迷わずアダルトコーナーへと向かった。真由美は一瞬立ち止まり、心の中で動揺が広がった。女子高生がこんな場所に入るなんてありえないと思い、彼女はビデオを探すふりをして店の別の棚を歩き回った。色あせた映画のジャケットやアニメのコーナーを眺めながら、彼が戻ってくるのを待ったが、胸の鼓動は落ち着かなかった。
やがて、彼がアダルトコーナーから出てきた。手に持ったケースを軽く振って「借りてきたよ」と笑う彼の表情に、真由美は何か言いかけたが、結局言葉を飲み込んだ。二人はショップを後にし、彼のアパートへと戻った。部屋に入ると、彼は慣れた手つきでビデオデッキにディスクをセットし、テレビの電源を入れた。大型の最新型テレビの画面が明るく光ると、そこに映し出されたのは、女子高生が登場するアダルトビデオだった。
画面の中の女子高生は、セーラー服を着たまま男に責められていた。その迫力はまるで彼女が目の前にいるかのようで、大型画面と高性能スピーカーから響く喘ぎ声や絶叫が部屋を支配した。恥ずかしい体位で翻弄される姿が次々と映し出され、真由美は思わず耳を塞ぎたくなった。信じられないような姿勢で、セーラー服のスカートが乱れ、白い肌が露わになる様子に、彼女の目は釘付けになりつつも、心は混乱でいっぱいだった。
隣に座る彼は、画面を見つめながら時折真由美の方をちらりと見て、「どう思う？」と意味深に呟いた。真由美には彼の意図がまるでわからなかった。なぜこんなビデオを選んだのか、なぜ自分に見せるのか。セーラー服を着た女子高生が映るたび、自分の姿と重ねてしまう自分がいて、羞恥と不安が胸を締め付けた。それでも、彼の視線を感じるたび、彼女の体は奇妙な熱を帯び始めていた。彼が何を求めているのか、その答えを探るように、真由美は画面と彼の顔を交互に見つめていた。
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